コールドブリューティーの愉しみ方 - Uf-fu -

すっきりした味わいでカフェインレスなのも嬉しいコールドブリューティー。UNITEAワンタッチティーポットのユーザーでもある紅茶専門店 Uf-fu(ウーフ)の大西さんに、コールドブリューに適した茶葉の選び方から淹れ方のポイント、お食事とのペアリングについて伺いました。
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コールドブリューティーに向いている茶葉とはどういったものでしょうか。

「コールドブリューでは一般的に発酵度が低い茶葉がいいと言われていて、日本茶や緑茶がそれにあたるものです。特に日本茶は茶葉も細かいので、それこそ氷でも抽出できますよね。お茶は低温で抽出すると苦味とか渋みをもたらすカフェインやカテキンが出にくくなって、旨味が感じられやすくなります。高温で淹れるほどカフェインやカテキンが抽出されやすくなりますが、コールドブリューはテアニンという旨味成分を強調する淹れ方なので、低発酵の茶葉が向いているといわれています。」

「Uf-fuで扱う紅茶も、コールドブリューでは緑茶ベースのものをおすすめしています。緑茶に天然のベルガモットの香りをつけたアールグレイも人気があります。他にも、ダージリンのファーストフラッシュは、2月下旬から4月中旬ぐらいまでのまだ冬が終わってすぐの寒い時期に、雨が降ってそこから芽吹いた茶葉をつんでいます。茶葉の色味も、緑色のものがはいっていて、コールドブリューにとても合う、金色の水色(すいしょく)になります。」
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コールドブリューティーの淹れ方、美味しく淹れるためのポイントをお伺いしたいです。

<コールドブリューティーの淹れ方> 容器に茶葉を入れ、水温20~25℃にした水を注いで、その後すぐに冷蔵庫に入れ、6~12時間抽出します。 ※茶葉1g=水150~200mlが目安です。

「最初に注ぐ水の温度がすごく大事です。例えば真夏に35℃以下の水を注ぐか真冬に10℃以下の水を注ぐかで味わいが大きく違ってきます。水温20~25℃を目安に、真夏なら氷を何個か足して、真冬なら常温にした上ではじめると、安定した味わいになるのでおすすめです。スタート時の水温が高すぎると、仕上がりがぼやけた味わいになり、逆にスタート時の水温が低すぎると、味わいのない仕上がりになってしまいます。使っているお水や季節によって水温も違ってくるので、何度か試してみてお好みの味を見つけるといいと思います。」
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レストランなど業務用として使われることも多いUf-fuさんの茶葉。 飲食店ではどのようにコールドブリューティーが使われているのでしょうか。

「コールドブリューにおすすめのUf-fuの茶葉"エテ"は、ダージリンのファーストフラッシュ、低発酵のお茶をよく作っているスリランカで一番標高が高いヌワラエリヤの茶葉、自然のレモンから抽出した精油を中心に3種の柑橘系のオイルをブレンドしています。地中海の果物とお花の香りをまとわせていて、魚料理にもすごく合うんですよ。東京・世田谷区 三軒茶屋にあるイタリア料理店のBRICCAでもUf-fuの茶葉を使ったコールドブリューティーが提供されているのですが、そこの『サバと里芋のテリーヌ』とも相性が抜群です。他にもサラダ、チーズ、トマトなど、イタリアンの食材や味わいによく合います。Uf-fuの茶葉はイタリアンレストランで使ってもらうことが多いのですが、フレンチレストラン、焼き鳥屋さん、お鮨屋さんなどでも使っていただいています。」

「最近はノンアルコールというジャンルもできあがってきていて、そこでもペアリングが必要かなと思っています。お茶と食事ってあうんですよ。普段から日本茶とごはんとか、おにぎりとお茶はよく飲まれていますよね。ペアリングというのは、ごはんを食べたあとに飲んでみて違和感がなく、口切れがいいとか、より気分があがっていくとか、そういうものが欲しいですよね。ワインのように、お茶でもそういうことができるんですよ。そういう面でもコールドブリューに可能性を感じています。」

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Uf-fu

ウーフは、2002年兵庫県芦屋市創業の紅茶のインポーター。インド・スリランカ・中国などから、心より美味しいと感じたものだけを厳選し輸入し、紹介しています。「暮らしを形作るものはできるだけ天然のものが良い」という考えのもと、天然素材由来の精油・ハーブ・スパイスのみを使用したオリジナルブレンドティーを作り、季節ごとのお茶の味わいや、食事やお菓子とお茶のペアリングの楽しみなども届けています。
www.uffu.net / @uffu_tea



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