




陶磁器は陶土や陶石を土状にしたものを基に作られます。その土を泥状にしたものを圧力により、石膏型に流し入れる成形方法が「鋳込」(いこみ)です。原型師と呼ばれる職人の手で石膏型を作り、その日の湿度や温度で粘土を調整した泥を流し入れます。数分後、余分な泥を型から捨てる「排泥」(はいでい)という作業を行います。




泥を流し出した後、約1時間後に型から生地を取り出します。生地が半乾きの状態で泥を使い、取っ手を付け、筆で滑らかになるよう馴染ませます。壊れやすい半乾きの状態は、作業が容易いことはなく、経験のある職人だからこそ素早く成し得ます。そして、水切れの良し悪しを左右する「口切り」という作業。何気ない職人の熟練の技が使いやすさに繋がります。土の泥から作られた器は夏と冬、季節により気温や湿度が異なる環境の中でそれぞれ最適な時間をかけ、じっくりと乾燥させます。

乾燥後やわらかなスポンジに水を含ませ、ひとつひとつ表面を滑らかになるように拭き上げます。
素焼き、ロゴ印刷
約800℃で一度目の焼成をします。この工程により水分と共に不純物を取り除きます。この工程を「素焼き」といい、素焼き後に特別に調合した絵の具で、ロゴをシリコーン製のパットにより印刷します。

生地の表面に釉薬(ゆうやく)というガラス質のコーティングを行います。表面に均一に施すには職人の高い技術を要します。


1340℃の高温で焼成することで、不純物を焼き切り、生地、釉薬が融け合うことでガラス化し、「窯変」(ようへん)と呼ばれる独特な味わいのある色味を醸し出します。釉薬の種類、釉の施し方、焼き上げる際の窯の中の場所により、様々な色や表情が器に現れます。

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PEBBLE