[金曜日の夜ごはん] 白身魚とゴーヤのベトナム風トマト煮

平日を駆け抜けて、明日は週末。ケの日だけれどちょっとワクワクする金曜日の夜は、このひと皿を作って、週末のあれこれを考えながら、ゆっくりと楽しむひと時に。
白身魚とゴーヤのベトナム風トマト煮
お好みの白身魚をステーキ風に焼き、旬の食材を合わせたエスニックなひと皿。ざく切りにしたトマトは水分を飛ばし、ほどよくとろみが出て、トマトが煮崩れるまで煮込みます。シーズニングソースは大豆から作られるベトナムの醤油のことで、炒め物や焼きそばなどに加えると旨味と風味が増し、一本持っておくと重宝。コクをプラスしてくれるフライドオニオンは、本来、赤玉葱をじっくりと炒めたいところですが、なかなか手に入らないので、赤玉葱のフライドオニオンを代用します。煮込み時間も短く簡単なのに、しっかりとメイン料理としての存在感を放つ一品です。
材料 (2人分)
カジキマグロや鱸(スズキ)、太刀魚など 2切れ / 薄力粉 大さじ2 / ゴーヤ 1/4本 / フライドオニオン 大さじ3 / にんにく 1/2かけ / トマト 大2個
ナンプラー 大さじ1/2 / シーズニングソース 小さじ1/2 / 塩、胡椒 適量 / ピーナッツ油(無ければ菜種油)適量 / 香菜 2本

作り方
1. 魚に塩、胡椒少々を振って、冷蔵庫で30分ほど寝かせてから水気を拭き、薄力粉をまぶして余分な粉をはたく。
2. ゴーヤは半分に切って種とワタを取り、5mm幅に切る。にんにくはみじん切り、トマトはざく切りにする。
3. 温めたフライパンにピーナッツ油を大さじ1/2ほど入れ、中火で(1)の魚の両面に焼き目をつけたら取り出す。続けてゴーヤも塩少々を振りながら炒めて取り出す。
4. 汚れていたらフライパンをさっと拭いてから、ピーナッツ油を大さじ1/2ほど足して、弱火で(2)のにんにくをじっくりと炒める。香りが出てきたらフライドオニオンとトマトを加え、3分ほどトマトを潰しながら煮る。(3)の魚とゴーヤを戻し入れ、ナンプラー、シーズニングソースで調味する。
5. 器にソースごと盛り、1cmに切った香菜を散らす。

[CHEF PROFILE]
大黒谷寿恵(料理人、寿家主宰)

石川県金沢市出身。大学卒業後、料理の世界へ。数店舗の料理長を経て、2006年 kurkku cafeのディレクター兼料理 長に就任。独立後は講師、ケータリング、出張シェフ、レシピ開発を精力的に行う。2009年より鎌倉で料理教室「寿家」を開業。野菜や日本の伝統食材を用いた料理を得意とする。2015年に「にほんのごはん」のサイトを立ち上げる。三菱地所が働く女性に向けた食のプロジェクト「Will Conscious Marunouchi」では、丸の内の飲食店舗と連携して、“腸内活性”をテーマにした料理のプロデュースも行う。共著に『和サラダ/和マリネ』(エイ出版)がある。
http://nihonnogohan.com/

写真:Mizuho Takamura