浜松
高密度コットン
Hamamatsu – High density cotton

伝統的な綿織物の産地
遠州・浜松で旧式のシャトル織機を使い
ゆっくりと空気をはらみながら織られた
高密度で張りのある生地です

Quality Features 品質の理由

  • 丈夫でありながら柔らかな素材

    毎日手にするものに必要なのは、確かな丈夫さと、そっと馴染む心地よさ。昔ながらの綿織物の産地、遠州・浜松で織られた生地は、まさにそんな素材。高密度でパリッと張りのある潔い風合いながら、纏うと柔らかく身体に馴染み、日常に寄り添います。

  • 空気を含んだ織物

    旧式のシャトル織機でゆっくりと織られたコットン生地。高速織機とは異なり、時間をかけて丁寧に織ることで、糸本来の風合いが際立ち、空気を含んだ柔らかな質感が生まれます。

Material Story 製品ができるまで

  • 01シャトル織機の特徴

    シャトル織機は、舟のような形をしたシャトルに緯糸を巻き、左右に往復させながら生地を織る、旧式の織機です。ゆっくりと丁寧に織られることで、縦糸が大きく開き、緯糸をしっかりと打ち込むことができ、柔らかさと張りを併せ持った、独特の風合いが生まれます。

  • 02高密度の風合い

    Futoの生地は、約4000本もの縦糸から織られています。その一本一本を、綜絖(そうこう)や筬(おさ)と呼ばれる部品に手作業で通していく工程は、高い集中力と、根気のいる緻密な作業。豊かな風合いをもつ高密度な生地は、気の遠くなるような丹念な工程によって生まれます。

  • 03織り機のスピード

    シャトル織機はゆっくりと、確かに、糸を重ねていきます。Futoの生地は、そのスピードをさらに落とし、独自の改良を加えた織機を使っています。シンプルな平織りながら、そこに表れる質感は唯一無二のものです。

  • 04糸染めならではの色の深み

    あらかじめ染めた糸を織り上げた糸染めの生地。縦糸に色の異なる糸を交互に配すことで、単色の糸では出せない深みと複雑さを生み出し、奥行きのある表情をつくります。

  • 05様々な工程を経てできる生地

    紡績、染色、整経、織布…。一枚の布ができあがるまでには、数えきれないほどの工程があります。そのすべてが、この土地で積み重ねられてきた経験と、職人の手の確かな技に支えられています。

  • 06産地を繋いでいくために

    かつて遠州には、1600を超える織屋がありました。今ではその数も40ほどに。なかでも、旧式のシャトル織機を使い織り続ける工場は、ごくわずかです。その技術を支える人と、構築されてきた工程が一つでも欠けてしまうと、もう二度と同じ生地を織ることはできません。だからこそ今、この貴重な生地を未来へと繋ぎ、産地の技術を守るために弛まぬ努力がなされています。

Line Up この素材の製品

  • 必要な要素だけを残した、シンプルなフルエプロン。紐をホールに通してクロスバックにすることで、長時間着用しても肩や首に負担のかからないデザインです。

  • 長めの丈でバリスタをイメージした、腰から巻くタイプのハーフエプロン。腰紐をホールに通すことで、ずれにくくアクティブに使えます。

  • キャスケットのように少し丸みをおびたシルエットのキャップ。生地の柔らかな風合いに合った、カジュアルに被れるデザインです。

  • 見る角度によって、少しずつ違う表情を見せる、ブリムの切り替えが特徴的なデザインのハット。日差しをしっかりと遮ることができ、散歩や庭仕事で活躍します。

Materials 素材から選ぶ

  • 浜松—高密度コットン Hamamatsu – High density cotton

    伝統的な綿織物の産地、遠州・浜松で旧式のシャトル織機を使い、ゆっくりと空気をはらみながら織られた高密度で張りのある生地です。

  • 和歌山—吊り編みコットン天竺 Wakayama – Loopwheel cotton knit

    世界で唯一和歌山に残された旧式の吊り編み機。重力に任せてゆっくりと編まれ、触れるたびに柔らかく、しなやかさが続く生地です。

  • インド・ムンバイ—質量のあるリネン Mumbai – Substantial linen

    今も各地に手仕事の文化が息づくインドで、丁寧に紡ぎ、織られた、上質で使い込むほどに風合いが増すリネン生地です。

  • 長野—ホールガーメント製法のニット Nagano – Wholegarment knit

    長野の靴下工場で、ホールガーメントの技術で作られた、無縫製の軽くて丈夫なニット素材です。

Journal

  • CRAFT

    Origins of Futo - Hamamatsu

    遠州のものづくりを担う職人たちとつくる、すべての日常に寄り添うエプロン ... Futoのエプロンに使用される高密度の綿織物の起源は、馬術の世界にまで遡ります。